肌にふれて、自分を感じる

 

私たちは celebrate with を「自分のため」の服だと言います。

では、その「自分」が本当に求める服とは、どのようなものでしょうか。

それはきっと、身体のリズムを妨げない服。

着ていることを忘れるほど心地よいのに、 ふと意識した瞬間、「この服でよかった」と心から思える服。

 

 


私たちが「22匁(もんめ)」のシルクを選んだ理由は、
 “joys of being yourself(自分らしくあることのよろこび)” をまとうのに、これ以上ない素材だと確信したことでした。
同時に、それが簡単には扱えない素材であることも覚悟していました。

一般的に市場に流通しているのは19匁のシルク。
それに対して22匁は、繊維密度が約16%高く、しっかりとしたハリを持ちながらも、赤ちゃんの肌のように繊細でやわらかい。
22匁の高密度シルクは、表面が非常になめらかで繊細なため、縫製の跡やわずかな加工の乱れも目立ちやすく、製造には高度な技術と手間が必要でした。

それでも、肌にふれた瞬間の心地よさを最優先にした私たちは、何度も試作を重ね、
ついにこの特別なシルクを美しく仕立てる方法にたどり着きました。

縫い目は必要最低限にとどめ、肌への摩擦や異物感を限りなくゼロに。
なめらかな生地に余分な装飾や縫製を施すことは、まるで素肌に跡を刻むようなものだと、私たちは考えました。
だからこそ「引き算」のデザインを選び、まとう人の本来の動きに、そっと寄り添うような設計に仕上げています。

私たちが目指すのは、ただ“シンプル”なだけの服ではありません。
シルクがもつ自然なドレープと、着る人のありのままの美しさ。
その「本質」へと還ること。
それが、「celebrate with classic pajamas」に込めた、私たちの願いです。

 

  

 

タグ一枚の位置にさえ、私たちは思考を重ねています。

ブランドタグや洗濯表示は、肌に直接触れやすい首の後ろや脇を避け、内側の「見返し」部分に配置。

縫い目や布の端の処理も、その存在感を消して肌に不要な跡を残さないよう、細心の注意を払っています。

縁取りのパイピングも、もちろん同じシルク素材で統一しました。

どこに触れても、純粋な肌ざわりが続くためのこだわりです。

 

 


一見、些細なこだわりに映るかもしれません。

けれど、それこそが私たちが目指す「身体の自由」そのものなのです。

あなたが心からリラックスする、その瞬間よりも先に。

衣服がすべてを思いやり、あなたを優しく包み込めるように。