POPUP JOURNAL:服を選ぶということ

2026年5月27日〜6月2日の1週間、丸井今井札幌本店様で開催させていただいたPOPUPイベントが無事終了いたしました。

ご来場いただいた皆様に心より御礼申し上げます。

今回のポップアップでは、私たちが店頭で出会ったお客様たちの「服の選び方」の背景に、たくさんの大切な気づきがありました。

服を選ぶ理由には、1人1人の生活や価値観に根ざした、様々な理由があるのだと感じます。

年齢や役割に関係なく、自分や、贈る相手が心躍るために服を選ぶ。

そんな彼女たちのエピソードを通して、トレンドや他人の目を気にせず、もっと自由に自分を表現するためのヒントを紐解いていきたいと思います。


じっくりと時間をかけて手持ちの服との組み合わせを考える方。
一度自宅に戻り、冷静に検討してから翌日にまた足を運んでくださる方。
あるいは、ご自身の直感に確信を持ってさらりとその場で決める方。


こうしたお買い物のスタイルは、それぞれのお客様が日々大切にされている暮らしのテンポや、物事への向き合い方そのものでした。

服を選ぶという行為は、私たちが想像するよりもずっと、その人の日常や生き方の延長線上にあるようです。


ある90代のお客様は、「明日、コンサートに行く予定があるの」と教えてくれました。
そのために、いつもより少し明るくて鮮やかな色合いの服を探していらっしゃったのです。

「わたくし、地味な色は好まないの。
それに、明るい色の方がステージ上から気づいてもらえるかもしれないでしょう?」

そう言って無邪気に微笑むお客様の姿が印象的でした。
世間が抱く「年齢にふさわしい落ち着いた服装」という枠を軽やかに飛び越えて、自分が心躍る色を選ぶ。

そして、特別な日を最高に楽しむために、服の力を借りて自らワクワクを作り出す。

誰のためでもなく、自分のために好きな色をまとうこと。
お洒落の本質的な楽しさと豊かさを、改めて教えていただいた瞬間でした。

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店頭で私たちのシルクパジャマを前に、さらりと購入を決めてくれた20代の男性のお客様。

パジャマを欲しがっていたという、大切な彼女への記念日のプレゼントなのだそうです。

お客様自身はもともとシルクという素材に深い知識があったわけではありません。
細かな機能性や数値を知らなくても、店頭で実際に生地に触れた瞬間に「これなら絶対に喜んでもらえる、特別なギフトになる」と、

ご自身の感覚でその価値を受け止めてくれたのだと言います。

服が選ばれる理由は、必ずしも事前の知識やスペックだけではありません。

触れた瞬間に伝わるクオリティへの信頼と、「あの人に喜んでほしい」というシンプルで確かな目的。
そんな美しい動機で私たちの服が選ばれたことが、作り手としてとても誇らしい出来事でした。

また、上品な佇まいが印象的だったある女性は、普段は一日のほとんどの時間を家族のケアや仕事に費やしていると話してくれました。

その日は、忙しい日々の中でようやく作ることができた、わずか数時間のプライベートな時間。

美容室で髪を整え、新しいコスメを買い、それからゆっくりと私たちのスペースへと足を運んでくださったのです。

「今日この時間は自分のために、お買い物を楽しみたかったの」

そう言ってお客様が選んでくださったのは、22匁のシルクパジャマと上質なインナータンクトップでした。

家の中で過ごす自分自身のためだけに、最高のものを選ぶ。

限られた貴重な数時間を、そんな目に見えないプライベートな心地よさのために投資することこそ、

日々の忙しさを知っている大人の女性ならではの、シックで贅沢な選択なのだと教えられました。

 

他にも、お気に入りのシーンがいくつもありました。

20代の女性はcelebrate withの鮮やかなタンクトップを見つけた瞬間、パッと目を輝かせました。

その服を身にまとった自分の日常を想像してワクワクしてくれたのだと言います。

また、70代のお客様は、ニットの風合いをとても気に入ってくださいました。
試着しながら「すごく素敵。自分によく似合っているわ。でも、ちょっと贅沢なお値段ね。」と少し悩まれた後「だけど、こんな素敵な服に出会えたのは久しぶりよ。

だから、いただくわ。」とチャーミングに笑顔を見せてくださいました。

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ポップアップが終わり、改めて振り返ってみて、私たちの心に一番深く残っているのは、「どれだけの商品が売れたか」という数字ではありません。
それぞれのお客様が、自分らしく日常を彩るパーツとして私たちの服を選んでくださった喜びです。

年齢、役割、あるいはスペック。そうした外側のものさしを飛び越えて、自分の心が動くもの、大切な人が喜ぶものを真っ直ぐに選び取る。

そんなスマートで美しい大人たちに出会えたことこそが、この1週間で得た何よりの財産でした。

店頭でいただいたたくさんの出会いと気づきを大切に、これからも私たちは、誰かの日常をエンパワーするようなものづくりを続けていきたいと思います。